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ENGIE社およびStorm社と4件の長期売電契約(PPA)を締結しました

2023年10月6日
Regional website Japan

洋上および陸上風力タービンによる再生可能電力をベルギー国内にあるユミコアの拠点に供給すべく、ENGIE社およびStorm社と4件の長期売電契約(PPA)を締結しました。既に締結しているPPAと合わせると、ベルギー拠点の大部分の電力を再生可能電力で賄うことになり、ユミコアグループが目指している「事業所のプロセスおよび購入したエネルギーから発生する温室効果ガスを2035年までに正味ゼロにする」という目標達成に更に近づくことになります。

 

このPPAにより、ホーボーケンにある世界最大級の貴金属リサイクル施設と、オーレンにある生産活動および研究開発の拠点に再生可能電力が供給されることになります。

 

社長であるマティアス・ミードライヒは以下の様に述べています。

「ユミコアは、ENGIE社およびStorm社との契約により、2035年までに温室効果ガスの排出量(スコープ1および2)を世界全体で正味ゼロにするという気候変動目標達成に更に近づきました。当社の世界最大規模の2つの拠点がベルギーにあるため、追加締結したPPAによりベルギーでの生産はほぼすべて再生可能電力により賄われることになります。」

 

Storm社と締結した3件のPPAの契約期間は最長25年であり、2024年と2025年に開始され、年間平均約60GWhの生産量となります。

 

詳細は以下の通り:

25年間の契約に基づき、Storm社はアントワープ州オレンにあるユミコアの敷地内に風力タービンを建設し運転します。風力タービンの推定生産量は年間約16GWhで、オーレンにおけるユミコアの現在の電力消費量の約25%をカバーします。2024年中頃までに風力タービンはフル稼動する予定で、フル稼働後にPPAは適用されることになります。

 

ユミコアは、東フランダース州ワハテベケにあるStorm社の風力発電所の全生産量を20年契約にて購入します。Storm社は、現在の風力タービン2基をより大型で強力な風力タービンに交換することで、同風力発電所の発電量を増強しており、年間平均30GWhの発電量を見込んでいます。このPPAは、風力タービンがフル稼働する2024年初頭から適用される予定です。

 

また、ユミコアは20年契約で、東フランダース州ゲラースベルゲンにあるStorm社の風力タービン生産量(年平均13GWh)をすべて購入します。PPAは2025年1月1日から2044年12月31日まで実施されます。

「今後数十年間、ユミコア社に大量の風力発電を供給できることを嬉しく思います。陸上風力発電は、低炭素であることに加え、今日利用可能な最も安価な電源のひとつです。そのため、ベルギー国内のエネルギーを多く消費する産業の脱炭素化と長期的な競争力の両方にとって不可欠なのです。」と、Storm社のヤン・カーツ社長は仰っています。

 

ENGIE社との5年間のオフショアPPAは、ベルギー沿岸に近い北海のソーントン堤にある洋上風力発電所C-Powerに関するものになります。このPPAは2024年に発効され、ベルギーにあるユミコアの全拠点に年間約50GWhの電力を供給することになります。このPPAは、両社が昨年ベルギーで締結した長期オフショア契約を補完するものになります。

 

ユミコアが掲げる「Let's go for Zero」のESGに関する目標において、事業所内業務に起因するスコープ1排出量と、エネルギー購入に関連するスコープ2排出量の温室効果ガス排出量を2035年までに正味ゼロにすることを目指しています。

 

記事の原文(英語)はこちらからご覧いただけます。

We signed renewable electricity PPAs with ENGIE | Umicore