2024年上半期 連結決算速報
2024年7月26日、Umicoreは2024年上半期連結決算速報を発表しました。
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ユミコアグループの2024年上半期の売上高は18億ユーロ(2023年上半期は21億ユーロ)となりました。グループの調整後EBITは2億4,100万ユーロ、調整後EBITDAは3億9,300万ユーロで、それぞれ2023年上半期比36%減、24%減となりました。
ユミコアは2023年に「成長のための効率化」プログラムを開始しました。さまざまな事業グループで行われている効率改善の取り組みにさらに注力することで、さらなるコスト最適化、売上高増加、運転資本改善を目指します。このプログラムにより2024年に少なくとも7,000万ユーロのEBITDA(2024年見通しに含まれる)を達成する予定であり、その半分以上は2024年上半期に達成されています。2025年以降、ユミコアは1億ユーロを超えるランレートを達成すると見込んでいます。これは、激動する電池材料事業の市場環境に対抗するためのグループ全体の追加努力と組み合わされます。
資本支出は2億6900万ユーロで、2023年上半期比20%減となりました。営業フリー・キャッシュ・フローは、正味運転資本の減少と投資の減少により、1億6800万ユーロと好調を維持しました。2024年6月30日現在の純負債は14億ユーロで、純負債/LTM調整後EBITDAレシオは1.70倍に相当します。当グループは今後も強力なバランスシートを維持してゆきます。グループROCEの11.3%は、減損の結果、利益と使用資本が減少したことを反映しています。
CEO Bart Sapのコメント
「ここ数ヶ月の間に、電気自動車市場の短期的・中期的な成長予測が大幅に縮小され、ユミコアの電池材料事業に大きな影響を及ぼしています。我々の電池材料事業に関わる資産の大幅な減損は痛みを伴うものであります。今後数ヶ月間、私たちは、熱意と誠意を持って、常にお客様やパートナーと緊密に連携しながら、電池材料事業の徹底的な再評価を続けていきます。また、このような厳しい時期だからこそ、私たちは調整すべきことに集中する一方で、私たちの基盤である強固なファンダメンタルズを忘れないようにしたいと思います。私はユミコア・チームの努力と回復力を信頼しており、彼らの長年の経験と深い知識は今後も私たちのあらゆる行動の原動力になると信じています。ユミコアの基盤事業は、今年上半期の堅調な業績が証明するように、引き続き強力なキャッシュフローとリターンを提供していきます。この強固な基盤により、現在の逆風を克服しながらも、新たな事業機会を獲得するための態勢を整えることができているのです。」