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ユミコアと出光興産株式会社が高性能全固体電池材料で共同開発(2022年6月22日)

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ユミコアと出光興産株式会社は、それぞれの専門である正極材料と固体電解質の知識を集結させ、全固体電池用の高性能カソライトを共同開発して行くことに合意しました。

走行距離が拡大することでe-モビリティが浸透をして行くべく、その分野での技術的革新をマーケットに提供することを目指しています。

 

ユミコアは、リチウムイオン電池用のさまざまな正極材料(CAM)において世界をリードする専門知識をもたらしており、出光興産は、全固体リチウムイオン電池(ASSB)の主要材料である固体電解質のノウハウを持っております。ユミコアは2017年から固体CAM化学に取り組んでおり、この技術分野で複数の主要な特許を取得しています。 出光興産は石油化学事業で培った高純度硫化リチウムの製造方法を確立しており、硫化リチウムを原料とした硫化物固体電解質の特許を数多く保有しています。

 

「ユミコアは約30年前に電池材料の基礎を築きました。独自の研究開発に加え、積極的なグローバルオープンイノベーションを進めてきたおかげで、脱炭素化輸送を支える様々なリチウムイオン電池技術の最前線にいます。この度の出光興産とのパートナーシップにより、革新と技術のリーダーシップがさらに強化され、全固体電池によるクリーンモビリティ変革においてお客様をサポートできる体制となります」と、ユミコアのCEOであるMathias Miedreichは述べています。

 

「出光興産は、20年以上にわたり硫化物固体電解質の技術開発してきており、これに関連する多くの特許を保有しています。 固体電解質はASSBを通じて「電動化社会」の主要材料として貢献します。 ユミコアと出光興産の共同開発は、この分野での活動を加速させる上で重要な役割を果たします」と出光の常務執行役員である中本肇氏は述べています。

 

カソライトは正極材料と固体電解質を組み合わせたものです。これら2つのコンポーネントのより緊密な接触により、全固体電池のパフォーマンスが向上します。全固体電池はいくつかの面で性能が向上した次世代電池です。 たとえば自動車の場合、エネルギー密度が高いほど走行距離が長くなり充電速度が速くなります。今日の液体電解質を固体電解質に置き換えることで、バッテリーの安全性と寿命が向上し、バッテリーのサイズ、重量、そして最終的にはコストが削減されます。

 

【参考】出光興産株式会社Website